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カテゴリー別アーカイブ: 世界遺産
世界遺産「ロドス島の中世都市」(ギリシャ)
ロドスの旧市街には、かつての城塞都市の特質が良好に保存されている。 都市は14〜15世紀にかけて拡張され要塞化が行われ、多くの門や防壁が存在していた。16世紀以降も保持され、20世紀になって修復もされたこの城塞都市の建造物群は、ヨーロッパに現存する中世防衛施設群の中では最大級。
世界遺産「楽山大仏」(中国)
登録名は「峨眉山と楽山大仏」(がびさんとらくさんだいぶつ)。 楽山大仏は、巨大な石仏で、顔は100畳、高さは71m。713年から岩山を掘りはじめ90年かけて造られました。当時の多くの大仏が国家によって造られたのに対して、楽山大仏は民衆の力で作られたそうです。 峨眉山は仏教聖地のひとつで、地域一帯が聖地とされたことから大規模な開発がなされず自然が非常に良い状態で保たれています。自然的側面も評価され複合遺産として登録されています。
世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」(岐阜県、富山県)
「白川郷・五箇山の合掌造り集落」。合掌造り家屋は、豪雪に耐えることと養蚕に利用するために生まれた建築物です。機能と形態の見事な融合、そして集落としての自然景観は本当に美しいですね。冬にも一度は訪ねてみたいものです。 この写真を見ていると、多くの事を語ってくれているようにも感じます。合掌造りの合理的でシンプルな考え方は、現代の家づくりにも通じる大きなヒントがあるように思います。
世界遺産「ナスカとフマナ平原の地上絵」(ペルー)
見る者を圧倒する大地に描かれた巨大絵図。 砂漠のようなナスカとフマナの平原で、1939年に巨大絵図が発見されました。400㎢の範囲に700を超える絵図、ハチドリ・クモ・サル・宇宙人に見える絵まで、大きさは20〜300m近いものまで。描かれたのは、紀元前2〜紀元後7世紀とされています。 線は単純な溝で、暗赤褐色の岩を特定の場所だけ幅1〜2m、深さ20〜30㎝程度取り除き、深層の酸化していない明るい色の岩石を露出させることによって「描かれて」います。降雨が極端に少ないため消えることがないのです。 制作目的は、雨乞い儀式利用説、社会事業説、さらに宇宙人との交信説などありますが、謎のままです。 このハチドリの絵図は長さ96m。最も大きいのはペリカンで285mにも及びます。大きすぎて地上からは形を確認することができません。
世界遺産「フィレンツェ歴史地区」(イタリア)
ゴシック様式の建築に彩られるルネサンスの街。 毛織物業と金融業で巨大な富を築いたメディチ家が、14世紀から権力を誇ったことで、フィレンツェは美しい街並みになったと言われています。そして多くの芸術家を支援し、彼らが活躍するルネサンス文化の中心地として、都市を発展させていったのです。 地区全体が歴史遺産として登録されているのは、たゆまない都市建設の偉業によるものです。
世界遺産「イースター島のモアイ像」(チリ)
南米チリから西へ3700km、太平洋上にある、モアイ像で知られるイースター島。島全体が先住民の文化を残す地として世界遺産に登録されています。登録名は「ラパ・ヌイ国立公園」 4世紀頃渡米したポリネシア民族が、10世紀から像を造り続け、その後新たに移住してきた部族と対立し、負けた部族の像が倒れたと言われています。 1000体近いモアイ像があり、ほとんどが倒れ火山と化していて、山腹には石切場から切り出す途中で放置されたままになっているモアイもあるようです。しかし、なぜ像が造られたのかは世界7不思議のひとつと言われています。 世界で最もアクセス困難な世界遺産のひとつです。
世界遺産「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」(カナダ)
峰々と氷河湖が延々と続く広大な自然空間。カナダからアメリカに至る全長4800kmに及ぶロッキー山脈、そのカナダ側1500kmがカナディアン・ロッキーです。 3000m級の山々、渓谷、氷河湖、滝、鍾乳洞、熱泉水、化石群など、手つかずの広大すぎる大自然が保護されています。湖岸や大氷原には、ヘラジカ、クマ、トナカイ、ビーバーなどが生息しているようです。雄大な自然美ですね。
世界遺産「グレート・バリア・リーフ」(オーストラリア)
オーストラリア北東部に位置する世界最大の珊瑚礁エリアと海洋生物の楽園。 総延長は2000Km以上、総面積はほぼ日本と同じ大きさです。 珊瑚が水中に描き出す模様は実に多彩で、海の色は深さによってグリーン、濃紺、そして砂浜の白と変化。 上空を軽飛行機で飛ぶと、クジラ、イルカ、ウミガメが波間を悠然と泳ぐ姿を見ることもできるようです。 果てしなく続く澄み切った海面、本当に美しいですね。 今年の夏は、どこか奇麗な海へ行きたい心境になってしまいました。
世界遺産「ベルン旧市街」(スイス)
スイスの首都ベルンの美しい町並みが世界遺産に登録され、中世ヨーロッパ都市の姿を今に伝えています。町の三方をアーレ川に囲まれ、丘の上に建つ。 建造物群の多くは18世紀に改修されていますが、時計塔、教会、噴水など元々の特徴は保たれています。
世界遺産「ムザブの谷」(アルジェリア)
週刊・世界遺産の最新版(no.96 2012.5.31号、講談社)で紹介されています。 サハラ砂漠北部に位置する「ムザブの谷」には、パステルカラーの立方体住宅が密集する5つの街があります。11世紀はじめ、ムザブ族はこの地に移り住んでオアシスを造り、美しい街を築きました。 建築家ル・コルビュジェは、インスピレーションが枯渇するとここを訪れて、このユニークな風景に見入ったようです。キュビズム(立体主義)の建築を取り入れ、独自の都市建設を試みた発想の原点は、この風景だったと言われています。