カテゴリー別アーカイブ: コラム 2014

階段のデザイン 林建築設計室

上下階を結ぶ階段。平面計画の中で階段は動線の要であり、プランによってその位置づけは大きく変わってきます。裏方にひっそりと存在する場合は比較的閉じた印象の空間になり、リビングや吹抜けに近い場合は開放的な階段になるケースが多いです。 特に後者の場合には、移動手段としての機能性だけでなくデザイン性も求められます。体感する人にとって、何かワクワクするような楽しさを演出できないものか意識しながら計画しています。形態、構造、素材、色彩、明るさ、広さ、高さ、安全性、見上げ見下ろす視点の変化など建築空間を構成する要素が階段には凝縮されていますので、非常に奥が深いです。 踊り場を吊り、浮遊感を演出しました   リビングとダイニングの中間に構える階段   2階に浮いているブリッジへと至る階段。背後に控える開放的な飾り棚とセットでデザインされています。   壁と床はしっくい塗りの左官仕上げ。かまくら(雪)の中にいるようなイメージの空間になりました。   踏み板部分も真っ白な仕上げの螺旋階段。単一素材(鉄骨)で構成されています。   コンクリート打放し仕上げの階段は、壁から持ち出しています。同じく単一素材で。   スキップフロアーをつなぐ階段。一直線に室内を貫く動線。   中間階のリビングにある階段は、できるだけ視線が抜けることを意識しました。   家の中央にある黒壁に沿って、2階からの自然光が1階まで届きます。時間帯や天候によって違う表情を見せてくれます。   林建築設計室  長野県松本市寿北3−4−20  TEL 0263−85−2117    林 隆   Facebook https://www.facebook.com/ta.hayashi ▼ お問い合わせは、こちらのフォームからも受け付けています。           http://www.hayashi-arc.com/?page_id=2281 ▼ 林建築設計室 公式サイト                           http://www.h-a.jp ▼ 林建築設計室 facebookページ               https://www.facebook.com/ha.japan ▼ 長野で遊ぼう facebookページ         https://www.facebook.com/naganode

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700㎜と灯りの関係 林建築設計室

食卓テーブルの上にペンダント型の照明器具を設置する場合、デザイン・素材、色彩、照度・灯数、そして空間とのバランスから器具の選定をすることになりますが、それも家づくりの中で楽しみのひとつですよね。 照明計画をする上でこだわっていることがあります。それはテーブルの天板から照明器具の下端までの寸法で、例外なく700㎜にしています。少し低く感じるかもしれませんが、実はこの高さから広がる灯りは、とても優しく心地よく感じます。           林建築設計室  長野県松本市寿北3−4−20  TEL 0263−85−2117    林 隆   Facebook https://www.facebook.com/ta.hayashi ▼ お問い合わせは、こちらのフォームからも受け付けています。           http://www.hayashi-arc.com/?page_id=2281 ▼ 林建築設計室 公式サイト                           http://www.h-a.jp ▼ 林建築設計室 facebookページ               https://www.facebook.com/ha.japan ▼ 長野で遊ぼう facebookページ         https://www.facebook.com/naganode

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敷地全体を見る 林建築設計室 

基本設計の段階では、ラフなスタディー模型を作って建物配置や屋根形状の検討を繰り返し、徐々に進化しながら最終形へと近づいていきます。紙に描かれたスケッチや図面だけでなく、そこに高さが与えられた模型によって、外部空間(庭や駐車スペースなど)と建物との関係性をより深く考えることができます。敷地全体を見ることが大事ですね。 初期のイメージとしては、平面(機能)が先行する場合と、断面(形態)が先行する場合があります。どちらが良い悪いということはなく、周辺環境や条件によって異なってくるように思います。 この模型は、敷地境界に対して建物外周ラインが平行ではなく角度を付けることによるメリット、そして屋根形状の可能性を検証したものです。近いうちに建つであろう隣家との向き合い方を予測しながら、「囲まれ感」のある外部空間を生み出すことが大きなテーマです。   林建築設計室  長野県松本市寿北3−4−20  TEL 0263−85−2117    林 隆   Facebook https://www.facebook.com/ta.hayashi ▼ お問い合わせは、こちらのフォームからも受け付けています。           http://www.hayashi-arc.com/?page_id=2281 ▼ 林建築設計室 公式サイト                           http://www.h-a.jp ▼ 林建築設計室 facebookページ               https://www.facebook.com/ha.japan ▼ 長野で遊ぼう facebookページ         https://www.facebook.com/naganode  

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