設計の初期段階で考えていること

今日は事務所にこもって、週末に予定されている打合せに向けプランの準備をしました。長岡くんと机に向き合いウーンと悩み続け、気がついたら3時間ぶっ通しの議論でした。

初期の段階での建築のプランは、何を優先していくのかの見極めが最も重要になります。その判断をするための手がかりを探し求め、プランの必然性が見出せるまでスタディーが続きます。クライアントさんとお会いしての打合せでは、両者の考え方のすり合わせをしていくことになります。このプロセスはすごく重要な部分で、電話やメールではなかなか難しくて、やはり対話によってより良い方向へと進化していくことが多いですね。

物事を創造していくいろいろな過程においては必ず、目的(想い)があって手段(形)が生まれてくると思います。クライアントさんからは想いをいっぱい伝えていただければ、あらゆる条件を総括して良かれと思う案をご提示させていただくことになります。もし仮に局部的な形だけをお伝えいただいても、その背景にある想いを私が理解できないままでいると、バランスが悪いまま深い部分へと進んでいってしまいますので、それは避けたいところです。住宅設計の打合せは何回やれば終わる、というものではなくて、最終地点に到達できるまで打合せが必要なのは、そのためです。よろしくお願いします。(林 隆)

 


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