世界遺産 アルベロベッロの街並み(イタリア)

とんがり屋根と白壁の家が集まる独特な街並み。 登録名は、「アルベロベッロのトゥルッリ」。 アルベロベッロはイタリア南部の地名、トゥルッリはとんがり屋根の家(トゥルッコ)の複数形です。  ひとつの屋根に平らな石を何層にも積み重ねて造られた、ワンルームのようなイメージの家が建ち並んでいます。

この特殊な形の家が誕生した背景は・・・。

 16~17世紀の開拓農民用の住居でした。 当時の領主は、家の数に対してかかる税金をごまかすために、国の役人の視察のたびにすぐに解体できる家づくりを指示していました。 屋根を壊してこれは家ではないと主張するためです。 農民はその後また家を建てる、解体と建設をくり返すために考えられた、石を重ねただけの簡単な造りの住居なのです。家の最頂部の飾り石には様々な形があり、これはトゥルッコ職人が自分が造った家を見分けるために付けたようです。 アルベロベッロは、人々の苦難の末に築き上げられた町です。


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