「場をつなぐ家(松本市)」上棟 【今週のコラム521】

 雪が多少降ったりやんだりの天候でしたが様子を見ながら工事が進み、1月21日(土)に上棟を迎えました。木造2階建ての住宅です。
 建築主さんご家族、工務店の現場監督さんと大工さん達、そして設計事務所とで上棟式(建前)を行いこれからの工事の安全を祈願しました。そしてその後、建築主さんがお昼のお弁当を用意してくださいました。木造の骨組みが組み上がった建物の中とはいえ、真冬のほとんど外部状態。少々寒かったですがジェットヒーターをたきながらの楽しい食事会でした。建築主のSさん本当にありがとうございました。
 敷地は新しく造成された住宅地で、南隣地には家が建ち敷地の形状は少し変形しています。そのような環境下での設計上のポイントは、①敷地の特性を手がかりに導きだされた、庭を囲むような敷地のゾーニング。②その庭と向き合いながらゆるやかに分離するLDK、合理的に配置された個室と水周りの関係性。③1・2階共に流れるような動線が“場”をつないでいます。実際に建物の中を歩いて、はじめて室内から外を見ることができました。隣家と視線が干渉しないことや、遠くまで視線が抜ける場所があることなど、設計段階で想定していたことの確認ができました。
 また、これからすぐに発注する材料関係の最終確認を、現物サンプルを見ながら建築主さんと共に行いました。屋根材の色、サッシの色とガラスの種別、フローリング樹種、浴室関係の仕様、外部に使う木部の材料とその塗装色など。これらはすべて設計段階で想定していましたので、念のための確認を経て最終決定という位置付けです。5月末が竣工予定、その頃植栽工事も行います。木工事が本格的にはじまりとても楽しみです。(林 隆)

建て方、一日目


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