「ゆるく仕切る家(富士見町)」竣工(林建築設計室、長野県)

【今週のコラム556 林 隆】 長野県諏訪郡富士町の標高1000mの地に建つこの家からは、遠く八ヶ岳の山並みを望むことができます。 敷地の特性から細長い平面形状になり、勾配屋根がそのまま内部空間の天井形に連動しています。 木造平屋で外壁はオール板張りです。

 

 

 

 

 

住宅における「間仕切り」のあり方について検討を重ねました。内部は一枚天井の細長い(9間半、約17mの)空間になっていて、そこに箱状の収納部が置かれることにより、個々の居場所が生まれるイメージの構成です。実際に17m視線が抜ける場所があり、その軸線に対しいろいろな機能が付随することにより、シンプルで明快な動線になっています。建具の少ない一体空間でありながら、ゆるく仕切られています。

 

 

 

 

 

 

建築主さんの想いがいっぱい込められた家が竣工しました。建築主さん、施工会社の現場監督さん、そして工事に携わっていただいた多くの皆様方、お世話になりまして本当にありがとうございました。


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