日別アーカイブ: 2013年8月29日

オーダーメイドの薪ストーブ

家をつくり、薪ストーブを導入するケースがよくあります。どうしてこの暑い夏に薪ストーブの話なの?ということになりますが、お伝えしたい事があります。長文になりますが、ぜひお付き合いください。 住宅のプラン、生活スタイル、家族構成、薪の調達方法などによって、「薪ストーブ」の位置づけも変わってきます。そこで大きなポイントは2点。 ひとつは、暖房器具として主暖房と考えるか(薪ストーブのみ)、薪ストーブはサブ的に考えて他の暖房設備と併用するかどうかの選択。長野県のような寒冷地でも、建物の断熱性能を上げることによって両方のパターンが可能になります。 もうひとつは、既製品(多くのメーカーが製品化しています)でいくか、オーダーメイドの薪ストーブにするかという選択。既製品でもオーダーメードでも、主暖房になり得ます。 「オーダーメイドの薪ストーブ」というと特殊なケースのように思われるかもしれませんが、林建築設計室では、今までに18軒の住宅での実例があります。機能とデザインの両面から検討しますので、その結果、個性的なオンリーワンのストーブが誕生します。 ストーブ工房・山林舎の児玉新時さんと連携して、住宅のプランの段階から打合せを重ね、その空間にふさわしいデザインを求めてきました。ここで実例写真を紹介させていただきますね。 風の流れる家(上田市) 第1号です。       居間と食堂のまん中に、ストーブと階段を配置。       高原の風が吹抜ける家(茅野市) 大自然を背景に、オブジェのように。       見える家(東御市) 玄関からも、居間からも、食堂からも、階段からも炎が見えます。       望む大屋根(箕輪町) コンクリートの壁と融合したデザイン。蓄熱効果もあります。               重なる柱状の家(安曇野市) 場所に合わせて変形した形状。真下に薪を置きます。         炉壁を包む大屋根(辰野町) 浮いたイメージ。脚がなくなりました。     … 続きを読む

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