カテゴリー別アーカイブ: 世界遺産

世界遺産 アルベロベッロの街並み(イタリア)

とんがり屋根と白壁の家が集まる独特な街並み。 登録名は、「アルベロベッロのトゥルッリ」。 アルベロベッロはイタリア南部の地名、トゥルッリはとんがり屋根の家(トゥルッコ)の複数形です。  ひとつの屋根に平らな石を何層にも積み重ねて造られた、ワンルームのようなイメージの家が建ち並んでいます。 この特殊な形の家が誕生した背景は・・・。  16~17世紀の開拓農民用の住居でした。 当時の領主は、家の数に対してかかる税金をごまかすために、国の役人の視察のたびにすぐに解体できる家づくりを指示していました。 屋根を壊してこれは家ではないと主張するためです。 農民はその後また家を建てる、解体と建設をくり返すために考えられた、石を重ねただけの簡単な造りの住居なのです。家の最頂部の飾り石には様々な形があり、これはトゥルッコ職人が自分が造った家を見分けるために付けたようです。 アルベロベッロは、人々の苦難の末に築き上げられた町です。

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世界遺産 「モン・サン・ミシェル」(フランス)

登録名は、「モン・サン・ミシェルとその湾」。 湾上に浮かぶ小島に築かれた、岩山と一体化している修道院。 島は周囲約1km、高さ約80m。 708年に礼拝堂が建てられたのが始まりで、城塞や監獄としても使われた歴史を経て、修道院として再開したのが1966年。  19世紀に対岸と行き来できる道路が造られて、潮の干満に関係なく島へ行けるようになりましたが、これが潮の流れをせき止めてしまい島周辺に砂が堆積、海に浮かぶ景色が消滅してしまいました。かつての姿を取り戻すために、道路を取り壊し新たに橋をかける工事が現在行われているようです。

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世界遺産 「アルプス名峰とアレッチ氷河」(スイス)

登録名称は、「ユングフラウ、アレッチ、ビーチホルン地域」という自然遺産です。 ユングフラウ三大名峰とアレッチ氷河は、まさに自然が作り上げた巨大芸術です。エーデルワイスなどの高山植物も広範囲に繁茂しています。 レトロな登山電車の車窓からの景色も楽しそうですね。 ユングフラウは、ユングフラウ山地の最高峰で標高は4158m、アイガー(3975m)、メルヒ(4107m)とともにオーバーラント三山と言われています。 アレッチ氷河は長さ22km、深さ1km。 景観がヨーロッパの文学や芸術を触発したことも評価されているようです。

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世界遺産 「万里の長城」(中国)

もはや説明不要の有名スポットですが、用途は”ただの壁”という世界最大の人工創造物です。 土塀の周囲にレンガを積み重ねた城壁の遺跡で、世界一長さのある世界遺産。総距離8851km、高さは平均8m、幅は平均4.5m。 調査によると、有効保存されている地域は全体の2割以下で、一部現存も3割、残り5割以上は姿を消しているとも言われています。また地元住民が家の材料にするためや観光客へレンガを販売するために持ち去ったり、ダム工事や道路建設による分断など、課題も多いようです。 

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世界遺産 「ピサの斜塔」(イタリア)

広場に建つ、鐘楼(ピサの斜塔)、大聖堂、洗礼堂、墓所回廊などの建築群を含めた、「ピサのドゥオモ広場」として、世界遺産に登録されています。 鐘楼は、1173年に建築工事が始まり軟弱地盤のせいで着工当初から傾き始め、完成までに約200年かかっています。 8階建て、高さ55m、円筒形の外径は約20m、内径は約4.5m。オリジナルの設計は100mくらいの高さでしたが変更され、世界で最も有名な「不同沈下の事例」として今の姿を保っています。地質学者によると、あと300年は倒れる危険がないという見解が示されているようです。

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世界遺産 「屋久島」

世界遺産「屋久島」。 鹿児島県南部に位置し、周囲130kmでほぼ円形の日本で7番目に大きな島です。1000mを越す山々もあることから低地は亜熱帯気候でありながら高地は亜寒帯に属し、九州から北海道までの植生が垂直分布していて、まさに日本の植生の縮図と言われています。 樹齢数千年の屋久杉の森が生み出す美しい自然景観と、世界でも珍しい動植物の分布が大きな特徴で1993年、白神山地とともに日本ではじめて自然遺産として世界遺産に登録されました。 写真はコケの神秘的な森が広がる白谷雲水峡です。雨が多く標高600m以上の森林は湿度が高いため、地面から幹の上までがコケで密に覆われ、本土では地上に生える植物も木の上に着生している珍しい現象が起きています。  facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしませんか。 よろしくお願いします。 https://www.facebook.com/heritage.ha

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世界遺産 「知床」 

世界遺産「知床」。 知床半島には海があり、谷や川も、そして1600m級の山もあり、海岸線が終わるとすぐに山の稜線がはじまります。現在も道路は半島の半ばまでで知床岬の周辺は無人地帯、人を寄せ付けない地形と厳しい気候が豊かな自然を残してくれました。 海洋生態系と陸上生態系が相互に関係し合う複雑な環境により、狭い範囲に多様な動植物が暮らし、手つかずの原始の森には絶滅危惧種や大型哺乳類も多数生息しています。2005年に自然遺産として登録されました。 写真は知床五胡の一湖と知床連山です。 facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしませんか。 よろしくお願いします。 https://www.facebook.com/heritage.ha

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世界遺産 「シドニー・オペラハウス」(オーストラリア)

これまでに登録された世界遺産の中で、年代的に最も新しいもので 建物の竣工は1973年。 2007年に世界遺産登録されました。 世界的に有名な歌劇場・コンサートホール・劇場で、建物の幅120m、高さ183m。帆や貝殻の群れを思わせるデザインのこの建築は、建築設計競技(コンペ)で233件の中から選ばれました。設計はデンマークの建築家、ヨーン・ウッソン。施工性、コストなど多くの課題を克服しながら予定より10年遅れての竣工でした。   facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしませんか。 よろしくお願いします。 https://www.facebook.com/heritage.ha  

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世界遺産 「コロッセオ」(イタリア)

イタリアには47件の世界遺産があり、コロッセオは、登録名「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」の中の建造物のひとつ。 80年に建築された円形闘技場で、平面形は長径188m、短径156mの楕円。高さは48mの4層構造で45000人を収容。外周は半分程度が残っていて、内部は地下にあった設備がむき出しになっています。地震に耐えてきたのは全体が円筒形で構造的に安定していたからといわれています。  facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしませんか。 よろしくお願いします。 https://www.facebook.com/heritage.ha

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世界遺産 「龍安寺の石庭」(京都)

登録名は、「古都京都の文化財」。 3市に点在する17の社寺はいずれも、平安時代から江戸時代を代表する建築様式・庭園様式・文化的背景を有していて、1994年に日本で5件目となる世界遺産に登録されました。奇しくも平安遷都(794年)から1200年目でした。 登録資産としては、次の17資産です。 【京都府京都市】 賀茂別雷神社、賀茂御祖神社、教王護国寺、清水寺、醍醐寺、仁和寺、高山寺、西芳寺、鹿苑寺、慈照寺、天龍寺、龍安寺、本願寺、二条城  【京都府宇治市】 平等院、宇治上神社  【滋賀県大津市】 延暦寺 「龍安寺の石庭」、で名高い枯山水庭園。 幅約25m、奥行き約10mの白砂の庭に、15個の石を配した様は、禅の境地を表現したものとされています。 紅葉の季節にゆっくり訪ねてみたいものです。   facebookページ 「世界遺産クラブ」 で情報交換をしましょう。https://www.facebook.com/heritage.ha

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