雑誌の取材 【今週のコラム520】

 お正月明けの第2週目です。昨年竣工した住宅が雑誌で紹介されることになり、15日(日)にはその取材・撮影が行われ私も立ち会いました。facebookでもたくさんのコメントをいただきましたので少し詳しく触れますと、「らせんの家」が「住まいの手引き・全国版」(新建新聞社)という雑誌に掲載されます。3月発刊の予定です。当日は、編集総括者、カメラマン、ライターの3人体制で、約4時間かかりました。建築主さんにはいろいろな面でご協力をいただきまして本当に感謝しています。ありがとうございました。どんなかたちで暮らし方や建築のことを表現をしていただけるのかとても楽しみです。
 監理をしている工事現場の進行状況は、2軒の家の上棟に向けて準備が進んでいます。今週末には「場をつなぐ家」が、来週末には「内土間の家」が上棟予定です。基礎工事を終えて、主要な構造となる材木の加工、そして電気配線や設備配管の準備、屋根材やサッシの段取りなど大勢の職人さん達の手によって進められています。この時期は天候が心配ですが、何とか予定通りに進行しますことを願うばかりです。
 今週末には、以前お世話になった方の還暦のお祝い会、そして2軒の住宅の設計打合せも控えておりまして事務所としてもパワー全開です。(林 隆)  

「らせんの家」の撮影・取材の様子(1/15) 


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暗く 低く 狭い廊下 (住宅紹介97)

「黒い筒の家」(長野県富士見町、2007年)
暗くて、低くて、狭い空間(廊下)です。
住まいの中では敬遠されがちな事ですが、明るく高く広い空間と対比させることによって、その良さと役割が見えてくることもあります。時には潔いメリハリが必要です。
2009年度グッドデザイン賞(住宅部門)、受賞作品。

廊下。奥が見える部分が居間です。


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シアタールーム(住宅紹介96)

「結ぶ小さなコートハウス」(長野県松本市、2011年)
リビングとは別に専用のシアタールームをつくりました。映画を観たり、大音響で音楽を聴いたり、お酒を飲んだり、時には一人にもなれる男の隠れ家です。
プロジェクター・スピーカーなどの機器を結ぶ配線は、自由にメンテナンスができて、かつ見えないように隠されています。
「信州の建築家とつくる家・第8集」(JIA長野県クラブ編)に掲載されています。


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屋上庭園のあるコートハウス (住宅紹介95)

「4層コートのある家」(長野県松本市、2002年)
市街地に建つRC造3階建てのコートハウス型住宅。
周囲からのプライバシーを守りながら豊かな中庭空間をつくり、地上から最上階の屋上まで4層に重なり合う屋上庭園があります。
外壁仕上げは全面コンクリート打放し仕上げです。


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深い軒の出 (住宅紹介94)

「らせんの家」(長野県松本市、2011年)
南の庭に面するデッキ部分は、深い軒に覆われた半屋外空間です。
室内~全面開放できる開口部~デッキ~芝生の庭へとつながっています。


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Alfa Romeo Giulietta

アルファロメオ・ジュリエッタが1月5日にようやく日本で発表になりました。本国イタリアでの発表から何と2年近く待ったことになります。一説によると日本で何としても成功させるために革新トランスミッションTCTの開発に時間がかかったことと、震災の影響と言われてはいます。伝説の名を受け継ぐGiuliettaの初代は1954年、2代目は1977年、そして今回が3代目になります。

Giulietttaを紹介しているアクト・オンTVの動画、25分間です。
http://webcast.actontv.com/movie/1201alfa.html
解説は私の好きなモータージャーナリスト・吉田匠さん。(ちなみに彼は日常の足として黒のMini Clubmanを使っています)

写真は、Alfa Romeo100周年イベントが2010年7月25日に東京台場の涼風公園で開催され、Giuliettaが日本初披露された時に撮ったものです。やわらかなフォルムは、まさに造形美ですね。久々にドキッとするAlfaが現われました。 (林 隆)

左がGiulietta、 右は8C・Spider


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離れとして蘇る (住宅紹介93)

「小さな離れ」(長野県松本市、2011年)
 住宅の敷地内にある古い木造2階建ての建物を、平屋にして更に1階の間取りも小さくした「減築&リノベーション」。平面を長方形にして、そこへ深い軒の寄棟屋根をかけ”小さな離れ”として蘇りました。写真は、多目的に使える二間続きのお座敷と簡易水屋です。  
茶室水屋材、茶室金物類、炉のセットは、
facebook友達の青石伸一郎さん にお世話になり納入していただきました。
(有)青石銘木店 http://www.bluestone.co.jp/


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今年もよろしくお願いします。【今週のコラム519】

今年最初の「今週のコラム」です。事務所の仕事始めは例年どおり6日でしたが、実は私はその日にいきなりお休みをいただき、林建築設計室は代表者不在のまま2012年の幕開けとなりました。(いかに適当な事務所かと)

私事ではありますが、この休みを利用して英国へ行ってきまして6日深夜に松本へ戻りました。大学生の娘が交換留学をしていましてその様子を見に行くということが一応の名目で。大学の敷地内にある寮に住んでいるのですが、その個室まで侵入してみました。かなり狭く質素な個室で、キッチン・食堂・水廻りは各国から集まった留学生10人でシェアするという生活でしたが、フレンドリーな雰囲気は意外に楽しそうでした。

ロンドンの伝統と歴史のある街や建築だけでなく、テムズ川沿いの再開発で生まれ変わっている地区も少しだけ歩いてきました。短い期間で忙しい旅でしたが、「蛍の光」を歌って新年を祝福すること、多少の雨が降っても傘をささないこと、冬でも半袖の人がいること、一杯のコーヒーの量が多いこと、タクシー・バス・地下鉄のシステムなど、まさに文化の違いとはおもしろいものですね。日本は至れり尽くせりで便利・快適すぎるのかもしれません。そして言うまでもありませんが、英会話力の欠如は致命的でした。

帰国後カゼが悪化し情けないことにダウン。急きょお医者さんに診てもらい3連休の2日間を寝込んでしまいました。3日目の昨日はだいぶ回復したものの予定されていた仕事の打合せをキャンセル、建築主のNさんすみませんでした。また大切なメールをいただいていますがお返事が遅れていて申し訳ありません。今週からはエンジン全開で取り組みます。2012年、本年もどうぞよろしくお願い致します。 (林 隆)

テムズ川沿いの再開発地区、左端がロンドン市庁舎(設計はノーマン・フォスター)


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さようなら2011年 【今週のコラム518】

 2011年もあと4日で終わろうとしています。林建築設計室は今日12月28日で仕事納めになります。今日は残っている一部の仕事と大掃除がメインになりますが、年賀状書きが結局今日になってしまいました。日が変わらないうちには郵便局へ持ち込みたいのですが元旦着はおそらく無理かと思います。大変申し訳ありません。
 今年もおかげさまで建築主さんとのご縁をいただきまして、深い想いを込めた家づくりのお手伝いをさせていただくことができ本当にありがとうございました。また施工を通じて現場監督さんや職人さん達とも出会い、多くの方々の力の結集によって建築を造りあげていただいた事を本当に嬉しく思います。ありがとうございました。具体的な仕事のことは、前々回の【今週のコラム516】でもふれています。
 今までの仕事が評価されたこともこれからの大きな励みになりました。グッドデザイン賞2011(住宅部門)を「らせんの家」が、第10回長野県建築文化賞・奨励賞を「重なる柱状の家」がいただくことができました。また雑誌にも掲載していただきました。信州の建築家とつくる家・第8集(JIA長野県クラブ)、現代日本の建築家6・優秀建築選2010(日本建築家協会)、グッドデザイン・イヤーブック2010、第31回INAXデザインコンテスト優秀作品集、信州の情報誌「KURA」別冊vol3、ホームシアターファイルvol61でお世話になりました。取材の際に建築主さんには大変お世話になりましてありがとうございました。
 私にとっての大きなニュースは、facebookです。はじめて半年が過ぎました。最初の頃はシステムをよく理解できていなくてご迷惑をおかけしましたが、今では毎朝早起きをしてPCに向かう日々が続いています。新しい出会いや久しぶりの同級生との交流など、時間がいくらあっても足りない状況です。どうやら中毒になってしまったようです。KLOUTスコアは12月28日現在、63になりました。私なんかがこのスコアであることは、お世話になっている皆さま方のおかげで感謝の気持ちでいっぱいです。Google+やTwitterもはじめてみました。ソーシャルメディアは2012年にはいったいどんなことになるのでしょうか。想像もつきませんがとても興味深いです。
 今年最後の「今週のコラム」になりました。一年間読んでいただきまして本当にありがとうございました。事務所は明日29日~1月5日までお休みにさせていただきます。どうぞ皆さまよいお年をお迎えください。私事ではありますが急きょ、留学している娘のところへ様子を見に行ってくることになりました。その準備もこれからですが・・・。 (林 隆)

「信州の建築家とつくる家・第8集」に掲載されている、「結ぶ小さなコートハウス」


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回廊 (住宅紹介92)

「回廊の家」(長野県辰野町、2011年)
隣接する敷地に別棟で建つ二世帯住宅です。
中庭を共有し、そこを囲むように”回廊”によって二棟が結ばれています。
離れているけれども近くにいる。両世帯にとっての心の拠りどころになることを願いながら、設計に一年半、工事に八ヶ月の長いプロセスを経てこの秋に竣工しました。


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